七指P & コウサク - ミァハへ贈る拳銃(Flowers for Miachs) / 初音ミク MV Ver.B
K.I.Black曲詳細
受け継がれ混じり合い消えてゆくミームへの、これは讃歌だ。 To the meme has inherited, mixed up and forgotten:this is the anthem for all of you. "ミァハへ贈る拳銃(Flowers for Miachs)" 作詞、作曲:Keiji Imamura Black イラスト:コウサク https://www.pixiv.net/users/116526 Download Karaoke https://piapro.jp/t/pC8K 〜以下、あとがき〜 この楽曲は故・伊藤計劃氏の長編小説『ハーモニー』とそのアニメ映画版、およびその流れを汲んで伴名練氏によって執筆された短編『美亜羽に贈る拳銃』からの影響を受けて制作した。 英題が”Flowers for Miachs”となっている理由のひとつがこれだ。普通は英語でも個人名を複数形で書くことはしない。にも関わらずそうしているのは、それは御冷ミァハであり、北条美亜羽であり、ミァハというミームそのものであり、あるいはミァハというミームを形成する礎となった無数のミームたちだからだ。 (ちなみにもうひとつの理由、Flowersの部分は、『アルジャーノンに花束を(Flowers for Algernon)』と掛けるためだ) 壊す、ということは、何かを取り返しのつかない状態に変えてしまうことである。 例えば、鳥山明。例えば、ビョーク。そして勿論、伊藤計劃。彼らは今までに無かった何かを生み出し、後に続く人々に大きな影響を与え、それ以前の世界を塗り替えてしまった。 言い換えるなら、彼らは世界を壊した。 ミームとはつまり世界を壊しうる銃弾であり、それを放つもの__ペンや楽器やコンピュータ、あるいは芸術家自身の意志__は、須らく拳銃に喩えることが出来る。 こじつけが過ぎるかもしれないが、ともかく芸術家はみな、自分の作品で世界を壊してみせようという意気込み、その気合いを持っているべきだと私は信じる。 さて、楽曲内で拳銃とか鋼鉄とか呼ばれていたものが、最後には花束と呼ばれている。わけがわからない、という人もいるだろう。これはどういうことだろうか。 それは、そのミームの銃弾や、それを放つ拳銃を形作ったものもまた、先人たちが世に放ったミームの数々だということだ。 伊藤氏は『メタルギアソリッド』シリーズの小島秀夫監督の大ファンであったことは、彼のファンなら恐らく知っているだろう。彼は他にも沢山の映画を観て自分のブログで批評し、ナイン・インチ・ネイルズの楽曲のタイトルを捩ったものを『ハーモニー』の章タイトルとして使い、作中に『涼宮ハルヒ』のパロディさえ忍ばせた。 このように、ミームという銃弾と、それを放つ拳銃は、自分に穿たれたミームの弾痕の数々によって形作られる。 そうして放つ銃弾は、自分が先人たちから受けた影響の集大成であり、先人たちへの敬意を込めた献花でもある。それは鋼鉄製の花束なのだ。 さぁ、いまわたしは世界を壊すべく銃弾を放った。 願わくばこの一発が、あなたのたましいを撃ち抜き、あなたの昨日までの世界を壊すことを。そして願わくばあなたも拳銃となり、世界を壊さんと志すことを。
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