変わらない皆、変われない僕 / 鳴花ヒメ
りにあ曲詳細
StrayというゲームのSeamus君をリスペクトして、 桜橋渡さんと合作で制作した楽曲&PVです。 世界観に合わせて少しレトロに仕上げました。 作品を知らない方でも、 ちょっぴり中毒性のある音使いにハマって貰えると嬉しいです! 下の方に歌詞を補足するショートストーリーもあるので、 是非読んでみてください! [歌] 鳴花ヒメ [作詞・曲原案・イラスト・SS] 桜橋渡 [twitter] https://x.com/koitubakadaroww [作曲・編曲・動画] りにあ [twitter] https://x.com/linearmode [Stray公式] https://stray.game/ [Stray PS Store] https://www.playstation.com/ja-jp/games/stray/ [Stray Steam] https://store.steampowered.com/app/1332010/Stray/?l=japanese [SS] 「ねえJacob聞いてよ」 僕はバーに着くと、早速目の前のバーテンダーに話しかけた。今日の成果を報告するためだ。 「Guardianが見張りを募集してたでしょ。僕今日もその話をしたんだけど、君には向いてないって断られちゃった」 「それは残念でしたね。他はどうでしたか?」 「うん……」 いずれも撃沈。Grandma、Elliot、Azoozにそれぞれ出来ることはないか聞いて回ったが、結果はGuardianと同じだった。 「そうでしたか。しかしそれはあなたを大切にしている証拠でもあるのですよ」 Jacobがカップを洗いながら優しく語りかけてくる。 「あなたに負担をかけたくないのですよ」 「でもそれじゃあ裁縫とか機械いじりも、僕には負担だと思われてるんだ?」 「それは……」 顔を上げると彼がこちらを見下ろしていた。 機械だから細かな表情まではモニターに映らないが、その視線は慰めと哀れみに満ちているのが分かった。 「そんな顔をしないでよ」 顔を見られたくないから再び顔を伏せる。皆Jacobと同じ顔で僕を見ていた。 「酒も飲めるのにずっと問題児扱いしてさ。どうして簡単なこともさせてくれないの?」 悔しい。僕は大人になりたいからこんなに頑張ってるのに。 酒浸りじゃ嫌だから変わりたいのに。どうしてそれが伝わらないんだろう? 「僕が何も知らないから?でも皆だって最初は同じじゃん!ようは僕が何もできない子供だと思ってるから断っているんでしょ!?」 「Seamus、それは違います」 「違わない!本当に大切にしているなら教えてくれたっていいのに!」 その時、肩に誰かが触れた。見るといつの間にかJacobがカウンターから隣の席に移り、僕の肩に手を置いていた。 「先ほどは言葉が足りずすみません。あなたに負担をかけたくないのは、ぞんざいに扱っているからではありません。無理をしているあなたを案じているのです」 彼は語る。 「辛いことをお聞きします。あなたが変わろうと行動し始めたのは、Docがいなくなってからですね?」 黙って頷く。でもどう関係があるのだろう。 「あなたは……彼を失った悲しみを紛らわそうとしているのではありませんか?」 「パパを……?」 彼の言葉を繰り返す。それと同時に、心が震えるのを感じた。 「あ、そっか」 今まで目を背けてきた、僕が押し込めていた感情が否応なく溢れ出す。 「僕、本当はパパに会いたいだけだったんだ」 結局子供だったんだ。寂しさを強がりで埋めようとし、周りに感情をぶつけては泣き伏している。 こんなんじゃ大人になれるはずがない。僕は涙をこぼしながら呟いた。 「会いたい、パパに会いたい」 #stray #鳴花ヒメ #VOCALOID #ボカロ #ボーカロイド #MeikaHime



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