【猫村いろは】月下美人【JuRit】
JuRit曲詳細
『月下美人』 歌/猫村いろは 作詞作曲編曲/JuRit 絵/IKA あの日月の夜にこの道で出会った 抜ける様な透ける様な白い膚のひとに 何故近づいたのか今でも解らない きっと黒蜜色の目に惹かれたんだろう あのひとの名前を覚えていないのは きっとそもそも知らなくても事足りたからだ そうだ確か僕に触れたとき彼女は僕を 「少年」と呼んだ 誰もが眠る午前2時 ひとり佇むあの人が 何故其処に居たのかなんて そのとき僕は知らなかった 月の下の美しい人にあの日与えられた感覚は 今も僕に食らい付いて離れない もう二度と逢えぬなら余計に心は痛む 屹度、恋ではなく心臓を奪われた あの月夜に僕は今も想いを馳せる 手首の甘い香りに口づけしたとき 夜は月下氷人となった 「大人になりたくない」なんて 大人になれない私には 贅沢すぎる悩みだ、と 言った悲しい笑みが焼き付いている 胸の傷は柱の傷みたいなどことなく幸福な意味を孕み 群青色の夜空を駆ける もう二度と逢えぬから尚更心を焦がす それでもやがて薄れゆき 僕は時間の河に逆らえぬ 想い出す月夜は霞がかかり ただただ美しい はずだった その花は 月の下の美しい人を呼び起こす一夜だけ咲く白い花だ 名前を訊かれたその花を僕は月下美人と呼んだ その花を見るたび僕はあの日の「少年」になる




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