研究内容:呪い / 初音ミク
ItabySong details
本作は、映像・環境音・音楽の品質を同期的に崩すことで、 人がどの感覚を信じ、どの意味を結び直しているのかを問い直す 知覚と感情の二面性に関する実験映像である。 本研究は、前回(https://youtu.be/MCnKbfnO0zA)制作した「低画質×高音質」という単一条件における視聴覚相互作用の検討を発展させ、 映像・環境音・音楽という複数の情報層において品質の高低を組み合わせた複数条件を構築し、それらを段階的に切り替えることで生じる知覚および情動的反応の変化を比較・検証することを目的とする。 A: https://youtu.be/kMvdUDb2_Uo B: https://youtu.be/pPI99kh_hKo C: https://youtu.be/CxtCY3duFRM D: https://youtu.be/WMvmgGMvtSM という4条件を設定し、視覚・聴覚のいずれが優位に知覚体験を支配するのか、またその優位性が切り替わる瞬間にどのような違和感や再解釈が生じるのかを観察する。 さらに今回は、環境音に加えて音楽要素を導入し、映像および環境音の品質変化と同期させて音楽自体も劣化・回復させる構造を採用した。 これにより、知覚の問題を感情・意味生成の問題へと拡張し、単なる感覚情報処理にとどまらないマルチモーダルな体験の変容を扱う。 本研究においては以下の象徴的対応関係を持つ。 高音質の音声: 空間性・身体性・偶発性を持つ「人間的な知覚(環境音・バイノーラル)」 低音質の音声: 圧縮され、平板化された「人工的・記号的存在(ボーカロイド)」 低音質/高音質の切り替えは単なる技術的差異ではなく、 人間と非人間、身体と記号、実在と再現の揺れとして機能する。 歌詞において反復される 「呪い」と「おまじない」は、同一行為が持つ二面性を示している。 呪い:知覚や価値観が無自覚に固定化されること (=高解像度・高品質が常に良いという思い込み) まじない:意味を再構成し直すための意図的な操作 (=あえて品質を崩し、知覚を揺さぶる行為) 本研究における品質の劣化・回復は、 知覚にかかった「呪い」を可視化し、それを一時的に解くための「まじない」として機能している。 Words, Music, Arrangement, Vocal, Movie : Itaby Vocal : 初音ミク - Hatune Miku 楽曲のみ版:https://youtu.be/SwCOyFQaMpU 使用楽曲 「呪い」 両手で結んでよおまじない あなたに分からない僕をさ 夢を買わないと決めたのは お金の価値がわかったから こぼれ落ちた朝の欠片を 窓際に寄せ集めている 両手を解いてよこの呪い あなたは信じないあなたを 夢を見ていた僕らは 夢を叶えたい僕らは 夢も商品と気づいたのは その手で結んでよおまじない あなたに分からない僕をさ 両手で解いてよこの呪い あなたを信じない僕をさ 〈収録環境〉 高画質⇨ 撮影:IPhone SE 3rd 低画質⇨ 撮影:Optio S4i 高音質⇨ 音声:Adphox BME200・TASCAM Portacapture 低音質⇨ 音声:Optio S4i内蔵マイク #vocaloid #music #研究内容:視覚・聴覚・音楽情報の品質非均一性が知覚統合および情動評価に及ぼす影響の比較検証





