【初音ミクオリジナル曲】サウンド・デザート・カフェ
yuki@tcgSong details
ようこそ、サウンド・デザート・カフェへ。 ここでは、ひとつの演奏が一皿のデザートとなり、音は形を変えて、香りや甘さとして立ちのぼります。 お客さまのご注文は──ただひとつ。 「どんな音を奏でたいか」という心の想いを差し出すこと。 その想いは音符に変換され、世界であなただけの“味”としてテーブルに届きます。 誰とも同じにならない、儚くも鮮やかな一瞬の響き。 どうぞ耳と舌で、あなただけのソナタをお楽しみください。 (この曲は「ボカコレ2025夏ルーキーランキング」に参加しました) Lyrics: yuki@tcg Composition: yuki@tcg / Suno AI Arrangement: yuki@tcg Illustration: ぱや88 ———————————————————————————————— 【少女が迷い込んだ夜】 【プロローグ】 夕暮れ時、帰り道で少女はふと細い路地に足を踏み入れた。 その奥に小さな灯りが揺れている。 木の扉には金色の文字が浮かんでいた。 「サウンド・デザート・カフェ」 こんな場所、今まで見たことがない──。 不思議に思いながらも、少女は吸い寄せられるように扉を押した。 【第一章:店の中で】 甘い香りとともに、柔らかな旋律が少女を迎えた。 壁には楽譜のような模様、棚には見たことのない食器。 そしてカウンターの奥に、楽器を抱えたバリスタが立っていた。 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」 差し出されたメニューには料理名はなく、ただ「気分」「調」「テンポ」とだけ書かれている。 【第二章:注文と演奏】 「……勇気が欲しいんです」 少女は小さく、けれど確かにそう伝えた。 バリスタは静かに頷くと、カウンター奥に置かれたピアノに手を置いた。 最初の和音が鳴った瞬間、空気がきらめき、光の粒が舞い上がる。 続く旋律は優しく、しかし力強く、少女の胸を震わせた。 やがて音符たちは宙を踊るようにカップへと降り注ぎ、 そこに淡い光を帯びたケーキが形をとった。 「これが、あなたの演奏から生まれたデザートです」 【第三章:味わう旋律】 スプーンを差し入れると、小さな音が弾けるように鳴り響いた。 口に含むと甘さとともに、勇気をくれる旋律が体の奥へと染み渡る。 胸の奥に絡まっていた不安がほどけ、心が少し軽くなる。 少女は思わず笑顔を浮かべた。 【第四章:余韻】 食べ終えると、皿はふっと消えてしまった。 「え……?」と驚く少女に、バリスタが静かに告げる。 「保存はできません。ここでしか味わえない、あなただけの“今日の演奏”です」 少女は胸にまだ残る響きを確かめながら立ち上がった。 外に出ると、夜の街がさっきよりも明るく見えた。 【エピローグ】 翌日、その路地を探しても、カフェはどこにもなかった。 けれど少女の心には、今もあの旋律の余韻が残っている。 サウンド・デザート・カフェ── それは、演奏を注文し、自分だけの“味”を奏でて楽しむ、不思議な場所だった。 ———————————————————————————————— #オリジナル楽曲 #vocaloid #ミクオリジナル曲 #初音ミクオリジナル曲 #ボカロ #ボカロ曲





