ことなかれ feat.裏命
ちきり曲詳細
https://x.com/tiqili/status/2090400604900434118?s=20 ■lyric 自分の柔らかい部分を返しの付いた針で何度も刺されるようでした。 そして本来痛みを伴わなければならないはずなのに、それほど痛みも悲しみもないことが、自分が悪たることの証明で、自分の行いに対する全ての答えでした。 対話を避け続けてきた結果、その弊害か、真正面から人の憎悪を受けるということが他人事のように感じられて、怒りすら湧きませんでした。 そうして綺麗で潔白だと思っていた私の、変色し、歪な形になっていたそれが更に醜悪な形になるのを、ただ、見守るだけでした。 あなたが欲しい答えはわかっているけれど、それは絶対に言いたくないのでした。 あなたが理解されていないと感じたように、私のことを誰も理解できないように 、欲しい言葉がそのままの意味を持つことはないと思ったからです。 人と関わる資格がなかろうとも、覚悟を持たずにこの先も何も変わらなかろうとも、詐欺や犯罪の類と同じく人を不幸にしようとも、かけらほどの幸せすらも叶わなかろうとも、簡単なことが何一つ分からなかろうとも、全身をもってした憎悪を一身に受けようとも、否定が刺されども、刺されども。 それでも生活が続くのはあなたと同じはずでした。 もしかしたらこの先もずっとそうかもしれない。 部屋は汚いままかもしれないし、お気に入りは見つからないかもしれない。 買ったものはすぐ壊れて、壊れてほしいものにかぎって壊れないかもしれない 大事な約束ほど忘れて、失敗ばかり鮮明に覚えているかもしれない。 好きだったものを、いつ好きじゃなくなったのか気づかないかもしれない。 かつて軽蔑していたような人間に近づいていて、理想とは程遠い姿かもしれない。 自分の悲しみには敏感なのに、他人の悲しみには鈍感なままかもしれない。 誰かの優しさを、いつまでも疑ってしまうかもしれない。 それでも、その最中に、指先だけがかすかに震えていることに気づいたのでした。震えるということは、まだ何かを惜しんでいるはずで、本当に悪たる者になり切っていたなら、こんなものは不要でした。いつか自分が感じられなかった痛みや悲しみを他人に向ける時、それが矛盾した波のように自分を飲み込んでいく様を想像してみては、今はただ、この震えだけが救いになるのでした。



![うしお - ことなかれ [jin_mod] (feat.Jin)](https://i.ytimg.com/vi/YP_QYCuAn4Q/mqdefault.jpg)

