『非文学少女』 feat. 可不
98曲詳細
98です。 長いあいだ古本屋で眠っていた本って、 その店独特の匂いが染みついていて僕は好きです。 Music / 98 ( https://twitter.com/98qtate ) Vocal / 可不 Illustration / ぷんつくりー さん ( https://piapro.jp/t/eykZ ) オフボ https://piapro.jp/t/Cwz5 ◆歌詞◆ 朱色をしたスカートの丈を少し伸ばした 嵐の予報に備えて提げていく雨傘 各駅停車の三両目で貴方と落ち合った 長いトンネルを抜けた先、騒めく街 褪せた緑、視界を覆って 貴方の手も取れやしない 題名も知らない小説本の匂いが 隣で香っていた さよならって言葉さえ嘘に塗れて 旋律[メロディ]だけが本当だ 風のそよぐ季節に揺らいで 貴方の声を吹き飛ばしては消える 不意に金木犀が鼻の奥をくすぐった 気付けば季節が巡りひとりの街 埃にくしゃみを堪えて古書堂を探した 思い出の隅に仕舞った臙脂の背表紙 褪せた頁、指でなぞって 貴方の匂いを感じたい 純情を遮った茜の色が 今年も嗤っていた さよならって言葉だけ置き去りにして 旋律[メロディ]を色付けた 荷物で傘も差せないで しとどに濡れて雨宿りの夕辺 さよならって言葉さえ嘘に塗れて 旋律[メロディ]だけが本当だ 風のそよぐ季節に揺らいで 貴方の声を吹き飛ばしては消える こんな簡単な思いの丈だって 紡げないままに季節が白んで じきに霞んでいく 貴方の歌が霞んでいく 清廉を演じたこの身だって 重くて脱ぎ去ってしまいたくて こんな私を奪ってよ 朱色をしたスカートの丈を少し伸ばした 嵐の予報に備えて提げていく雨傘 プロローグも知らない臙脂の小説を忍ばせて 無人駅でひとり、その列車を待った





